オルメカ文化研究者の日誌
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少し、更新が遅くなってしまいましたが、今回は2週間前、10月11日にベラクルス州の州都ハラパにある人類学博物館で行なわれた「Homenaje a la Dra. Ann Cyphers」というイベントについて。日本語では何と訳すんだろう、「○○先生退官記念シンポジウム」とか「○○先生の還暦を祝う会」とかそういうイベントに近いのかな...。

(シンポジウムのポスター)
メキシコではよく、有名な先生が亡くなった後などにその先生の業績を讃え、その人を偲ぶシンポジウムが開催されたりします。つまり、通常は先生が亡くなった後に開催される学術シンポジウムなのですが、今回はもちろん僕の指導教官でもあるサイファース先生は元気でピンピンしてます。もちろん、退職もしていません。ただ、偶然にもちょうど60歳、日本で言うところの還暦を迎えられました。

(アン・サイファース博士)
今回のシンポジウムは、サイファース先生の業績を讃えるのはもちろん、彼女が牽引してきたProyecto Arqueológico San Lorenzo Tenochtitlán - PASLT(サン・ロレンソ・テノチティトラン考古学プロジェクト)の20周年記念も兼ねたもので、これまでの調査に参加したメンバーも沢山集まりました。ただ、残念な事にこれまでプロジェクトを支えてきた多くの作業員の人たちは、洪水の影響でハラパに来る事が出来ませんでした。サイファース先生もその事を非常に残念に感じていたようです。自然の力には誰も逆らえません....。
(会場の様子)
午前の部に14本、昼食後に特別講演4本、午後の部10本の発表がありました。メキシコはもちろん、彼女の母国アメリカ合衆国からも有名な先生方も参加しました。僕も、午前中の部でサイファース先生に指導して頂いている博論の一部を発表しました。発表者が30人程いるので一つの発表に割り当てられた時間は10分と、非常に短い時間での発表だったので、かなり内容を凝縮して色々な部分を省略しなければならなかったのですが、発表の後、サイファース先生からはお褒めの言葉を頂く事ができたので、良かったのかなと思います。少しはこれまでの恩返しが出来たのだろうか...。

(発表中の僕)

(昼食会の様子)
その後はベラクルス大学からサイファース先生への記念メダルの贈呈式が行われました。この記念式典には博物館の館長サラ・ラドロン・デ・ゲバラ博士はもちろん、ベラクルス大学の学長まで参加するという、メキシコの大学のイベントでは最上級の待遇の記念式典でした。新聞社はもちろん、テレビ局の取材も来ていました。



(式典の様子)
式典の後は、博物館の主催で立食パーティが開催され、生バンドの演奏を聴きながらみんなワイングラスを傾けていました。

(博物館主催パーティでの一コマ)
博物館主催のパーティの後は場所を移動して、サイファース先生主催のプロジェクト20周年記念パーティが行なわれました。そこでは、サイファース先生が準備してきたこれまでの調査での様々な写真が披露され、みんな懐かしくそれを眺めつつタコスをつまみにビールを飲み、歓談に花を咲かせていました。

(パーティ会場の様子。日本から参加の伊藤伸幸博士も。)
途中、博物館の館長サラ博士からシンポジウムの発表者に「コンスタンシア」と呼ばれる、発表の証明書が手渡され、サイファース先生からはプロジェクト20周年記念Tシャツが手渡されました。

(証明書を受け取る僕。記念Tシャツ(もう何度か着てしまったのですが、ちゃんと洗ってあります!))
パーティの最後には、「ピニャータ」と呼ばれるくす玉割りが行なわれました。メキシコでは色々なパーティの時に、中にお菓子を詰めたピニャータを棒で割るという行事が行なわれます。今回のくす玉は、シンポジウムに参加できなかったデイビット・グロープ博士、サイファース先生のアメリカでの大学の恩師の形をしていました。さすがに、僕らはもちろん、サイファース先生も、このくす玉を棒でたたき割るというのは気が引けたのでしょうか、なかなか本気でたたけてないようでした。次は参加者の子供達がくす玉割りをする事になりました。

(グローブ博士形ピニャータ。)

(くす玉に向かうサイファース先生。くす玉を必死に割ろうとする子供)
子供達のおかげで、僕らもエンジンがかかってきて、次々に皆参加してグローブ博士の形をしたくす玉に向かっていきました。


(徐々に悲惨な形になっていくくす玉...。もちろん僕も参加!)
パーティは深夜2時半頃まで賑やかに続きました。
みんなが言っていたのですが、こんなに嬉しそうなサイファース先生を見たのは初めてだそうです。これだけ多くの人がサイファース先生を慕って集まってきたというのは、彼女の人望の厚さを表したものなのだと思います。
これからも、元気に僕らの事を引っ張っていってもらいたいと思います。
ありがとうございます。サイファース先生!!!

(シンポジウムのポスター)
メキシコではよく、有名な先生が亡くなった後などにその先生の業績を讃え、その人を偲ぶシンポジウムが開催されたりします。つまり、通常は先生が亡くなった後に開催される学術シンポジウムなのですが、今回はもちろん僕の指導教官でもあるサイファース先生は元気でピンピンしてます。もちろん、退職もしていません。ただ、偶然にもちょうど60歳、日本で言うところの還暦を迎えられました。
(アン・サイファース博士)
今回のシンポジウムは、サイファース先生の業績を讃えるのはもちろん、彼女が牽引してきたProyecto Arqueológico San Lorenzo Tenochtitlán - PASLT(サン・ロレンソ・テノチティトラン考古学プロジェクト)の20周年記念も兼ねたもので、これまでの調査に参加したメンバーも沢山集まりました。ただ、残念な事にこれまでプロジェクトを支えてきた多くの作業員の人たちは、洪水の影響でハラパに来る事が出来ませんでした。サイファース先生もその事を非常に残念に感じていたようです。自然の力には誰も逆らえません....。
(会場の様子)
午前の部に14本、昼食後に特別講演4本、午後の部10本の発表がありました。メキシコはもちろん、彼女の母国アメリカ合衆国からも有名な先生方も参加しました。僕も、午前中の部でサイファース先生に指導して頂いている博論の一部を発表しました。発表者が30人程いるので一つの発表に割り当てられた時間は10分と、非常に短い時間での発表だったので、かなり内容を凝縮して色々な部分を省略しなければならなかったのですが、発表の後、サイファース先生からはお褒めの言葉を頂く事ができたので、良かったのかなと思います。少しはこれまでの恩返しが出来たのだろうか...。
(発表中の僕)
(昼食会の様子)
その後はベラクルス大学からサイファース先生への記念メダルの贈呈式が行われました。この記念式典には博物館の館長サラ・ラドロン・デ・ゲバラ博士はもちろん、ベラクルス大学の学長まで参加するという、メキシコの大学のイベントでは最上級の待遇の記念式典でした。新聞社はもちろん、テレビ局の取材も来ていました。
(式典の様子)
式典の後は、博物館の主催で立食パーティが開催され、生バンドの演奏を聴きながらみんなワイングラスを傾けていました。
(博物館主催パーティでの一コマ)
博物館主催のパーティの後は場所を移動して、サイファース先生主催のプロジェクト20周年記念パーティが行なわれました。そこでは、サイファース先生が準備してきたこれまでの調査での様々な写真が披露され、みんな懐かしくそれを眺めつつタコスをつまみにビールを飲み、歓談に花を咲かせていました。
(パーティ会場の様子。日本から参加の伊藤伸幸博士も。)
途中、博物館の館長サラ博士からシンポジウムの発表者に「コンスタンシア」と呼ばれる、発表の証明書が手渡され、サイファース先生からはプロジェクト20周年記念Tシャツが手渡されました。
(証明書を受け取る僕。記念Tシャツ(もう何度か着てしまったのですが、ちゃんと洗ってあります!))
パーティの最後には、「ピニャータ」と呼ばれるくす玉割りが行なわれました。メキシコでは色々なパーティの時に、中にお菓子を詰めたピニャータを棒で割るという行事が行なわれます。今回のくす玉は、シンポジウムに参加できなかったデイビット・グロープ博士、サイファース先生のアメリカでの大学の恩師の形をしていました。さすがに、僕らはもちろん、サイファース先生も、このくす玉を棒でたたき割るというのは気が引けたのでしょうか、なかなか本気でたたけてないようでした。次は参加者の子供達がくす玉割りをする事になりました。
(グローブ博士形ピニャータ。)
(くす玉に向かうサイファース先生。くす玉を必死に割ろうとする子供)
子供達のおかげで、僕らもエンジンがかかってきて、次々に皆参加してグローブ博士の形をしたくす玉に向かっていきました。
(徐々に悲惨な形になっていくくす玉...。もちろん僕も参加!)
パーティは深夜2時半頃まで賑やかに続きました。
みんなが言っていたのですが、こんなに嬉しそうなサイファース先生を見たのは初めてだそうです。これだけ多くの人がサイファース先生を慕って集まってきたというのは、彼女の人望の厚さを表したものなのだと思います。
これからも、元気に僕らの事を引っ張っていってもらいたいと思います。
ありがとうございます。サイファース先生!!!
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