Huracán

昨日からテオティワカン遺跡の測量調査が始まったと書きましたが、今日はあいにくの雨模様で外での作業は中止になりました。ここ数日メキシコを賑わしているHuracán（ウラカン）の影響です。Huracánとはメキシコ湾やカリブ海で発生した台風のようなものです。

現在はベラクルス州近辺に停滞しているようですが、メキシコ中央高原にあるテオティワカン付近でも一日中強い雨が降りました。

そんな訳で，今日はラボラトリオで室内作業。二人のメキシコ人の仲間に土器片の実測図の取り方を教え、僕自身は月のピラミッドのお墓から出土した黒曜石製人形石器（日本語で何と表現すればよいのか分からないのでとりあえず上のように表記しておきます）の実測を始めました。

土器片の実測をした二人は、日本の報告書並みの実測図を描けるようになるには、しばらく練習が必要みたいです．．．。
僕の方も，久々（数年ぶり）の石器の実測で悪戦苦闘といった感じです。長さ２０センチ強の板状の黒曜石を表裏両面から細かな加工をして人間の形に作られた石器なのですが、輪郭を描き，片足の剥離面を描いたところで力尽きました．．．。あと何日かかるやら．．．。

明日は、移民局に行って今年のビザをもらう手続きをするのでお仕事はお休みします。移民局はメキシコシティにあるので朝９時前に着くためにはこちらを７時前には出ないと．．．。更新手数料も値上がりしたそうだし、毎年この時期は面倒です。


cova君、前回の記事へのコメントありがとう。
Templo Mayorで見つかったお墓（実際にはその手前にある埋納遺構）の調査は現在進行中のようです。僕自身は現場を見ていないのでよく分かりません。一緒に働いていたK君は見たみたいなので、個人的に聞いてみては？色々なOfrendaは出ているみたいです。