オルメカ文化研究者の日誌
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
セントルイス2日目、金曜日の朝、学会の受付を済ませ、カールが参加するベラクルス州南部の編年に関するセッションを聞きに行きました。そこには、昨晩バーで一緒に飲んだ人たちが殆ど勢揃いしていました。各人がそれぞれベラクルス州南部で独自のプロジェクトを持っていて、そこで得られた情報を元にディスカッションが繰り広げられました。

(前日の晩、みんなあれだけ呑んだのにちゃんと揃っていました。さすがだね)
聴衆も巻き込んでのディスカッションで、様々な問題点が議論されました。
結局、問題の根底にはこの地域の土器に関して、細かいデータや図面を含んだ出版物が少なすぎるということがあるのだと思います。つまり、データが少ない上に細切れになっているので、全体としての傾向が掴みにくいという事になるんだと思います...。
午後は、僕の指導教官サイファース先生も参加するケン・ハース博士の記念シンポジウム。メソアメリカ古代文化の政治や経済の話。著名な考古学者の様々な発表を聞く事ができ、色々と僕自身の博論についても考えさせられる内容でした。

午前中2時間、午後4時間とみっちりと色々な発表を聞いて少々ぐったりした僕はとりあえずいったんホテルに戻ることにしました。というのも、野球好きのロベルトとの約束で夜はメージャーリーグ観戦に行く事になってました。セントルイスの町の中はカージナルス一色です。

ホテルからカージナルスのホームグラウンド「ブッシュ・スタジアム」までは数ブロックと近いので皆で歩いて行く事になりました。球場には続々と観客が集まってきていました。とりあえず、ビールとナチョスで腹ごしらえをして、試合開始を待ちました。その間、ロベルトはグッズを買いに球場内を走り回ってました...。そう言えば、去年のアトランタの学会でもロベルトに頼まれて野球帽を買いに行ったっけ...。

(球場の前で記念撮影)

(試合前の記念撮影。さあ試合開始!!!)
試合内容はかなり面白く、カージナルスも勝利し、皆気持ちよく帰る事が出来ました。試合終了後には、花火が沢山あがっていました。翌日はカホキア遺跡に行く事になっていたので、試合終了後はホテルに戻ってその準備をしなければと思っていたのですが、フィリップがどうしてもこれから飲みに行くというので僕もロベルトも仕方なくついて行く事にしました...。

結局、2時頃まで呑む事に....。フィリップとクリス両先生はホテルへと帰って行ったけど、きっとホテルのバーで呑み直したでしょう。ホントどこの国に行っても考古学者はよく呑む...。
明日はカホキア遺跡に行けるのだろうか...。今回の学会参加のメイン行事の一つなんだけど...。
ちなみに、この日も僕は発表の準備を何もする事が出来ずじまい...。発表まで後2日...。
(前日の晩、みんなあれだけ呑んだのにちゃんと揃っていました。さすがだね)
聴衆も巻き込んでのディスカッションで、様々な問題点が議論されました。
結局、問題の根底にはこの地域の土器に関して、細かいデータや図面を含んだ出版物が少なすぎるということがあるのだと思います。つまり、データが少ない上に細切れになっているので、全体としての傾向が掴みにくいという事になるんだと思います...。
午後は、僕の指導教官サイファース先生も参加するケン・ハース博士の記念シンポジウム。メソアメリカ古代文化の政治や経済の話。著名な考古学者の様々な発表を聞く事ができ、色々と僕自身の博論についても考えさせられる内容でした。
午前中2時間、午後4時間とみっちりと色々な発表を聞いて少々ぐったりした僕はとりあえずいったんホテルに戻ることにしました。というのも、野球好きのロベルトとの約束で夜はメージャーリーグ観戦に行く事になってました。セントルイスの町の中はカージナルス一色です。
ホテルからカージナルスのホームグラウンド「ブッシュ・スタジアム」までは数ブロックと近いので皆で歩いて行く事になりました。球場には続々と観客が集まってきていました。とりあえず、ビールとナチョスで腹ごしらえをして、試合開始を待ちました。その間、ロベルトはグッズを買いに球場内を走り回ってました...。そう言えば、去年のアトランタの学会でもロベルトに頼まれて野球帽を買いに行ったっけ...。
(球場の前で記念撮影)
(試合前の記念撮影。さあ試合開始!!!)
試合内容はかなり面白く、カージナルスも勝利し、皆気持ちよく帰る事が出来ました。試合終了後には、花火が沢山あがっていました。翌日はカホキア遺跡に行く事になっていたので、試合終了後はホテルに戻ってその準備をしなければと思っていたのですが、フィリップがどうしてもこれから飲みに行くというので僕もロベルトも仕方なくついて行く事にしました...。
結局、2時頃まで呑む事に....。フィリップとクリス両先生はホテルへと帰って行ったけど、きっとホテルのバーで呑み直したでしょう。ホントどこの国に行っても考古学者はよく呑む...。
明日はカホキア遺跡に行けるのだろうか...。今回の学会参加のメイン行事の一つなんだけど...。
ちなみに、この日も僕は発表の準備を何もする事が出来ずじまい...。発表まで後2日...。
PR
4月15日から19日まで、アメリカのセントルイスで開催されたアメリカ考古学会に参加してきました。
15日の早朝5時にメキシコシティのアパートを出発し、アリゾナのフェニックスを経由して、夕方4時半頃にセントルイスの空港に着きました。そこで、先に着いていたメキシコ人の友人ロベルトと合流し、ダウンタウンにあるホテルに移動。

(ホテルは町のモニュメントのすぐ近くにありました。ホテルからはミシシッピー川が見えます。)
ホテルに着くと前日に到着していた、アメリカ人の友人カールが出迎えてくれました。今回は、ロベルト、カール、そしてカールの友人チャーリーと僕、4人で1部屋をシェアする事になりました。
とりあえず、簡単に荷物を整理した後、さっそくカールとチャーリーが用意していてくれたビールで乾杯!!!色々な事を話しながらビールを飲んでいると、あっという間に2時間近くが過ぎ、早朝からの移動で殆ど何も食べていなかったメキシコ人の友人と僕の為に、何か食べにいこうという事になり、セントルイスのダウンタウンで夕食をとることになりました。
夕食とはいえ、いい感じに酔っぱらっていた僕らが探したのは、当然ビールも飲める場所でした。町の中をウロウロとしていると、道の反対側から僕らを呼ぶ声が聞こえ、声の主を探してみるとメキシコ人の友人ショチルでした。早速、彼女とその友人達が集まっているというアイルランド・バーに行く事が決まり、来た道を少し戻るとちょっとおしゃれな感じのレストラン・バーに着きました。

(友達が泊まっているホテルに下にあったアイルランドバー。久しぶりに会う友人達とビールで乾杯。)
そこには、前日から学会に参加していた他のアメリカ人考古学者が集まって飲んでいました。みんな僕らと同じベラクルス南部を中心に働いている人たちです。久々の再会を喜び、初めて会う人とはお互いに簡単な自己紹介をして、アメリカらしいでっかいハンバーガーをつまみにビールを飲み、あっという間にセントルイス最初の夜が更けていきました。
ちなみに、この時点で僕はまだ自分の発表用のパワーポイントの準備が終わっていませんでした...。発表は学会最終日となる日曜日の午前中。つまり、3日後...果たして間に合うのか...。
15日の早朝5時にメキシコシティのアパートを出発し、アリゾナのフェニックスを経由して、夕方4時半頃にセントルイスの空港に着きました。そこで、先に着いていたメキシコ人の友人ロベルトと合流し、ダウンタウンにあるホテルに移動。
(ホテルは町のモニュメントのすぐ近くにありました。ホテルからはミシシッピー川が見えます。)
ホテルに着くと前日に到着していた、アメリカ人の友人カールが出迎えてくれました。今回は、ロベルト、カール、そしてカールの友人チャーリーと僕、4人で1部屋をシェアする事になりました。
とりあえず、簡単に荷物を整理した後、さっそくカールとチャーリーが用意していてくれたビールで乾杯!!!色々な事を話しながらビールを飲んでいると、あっという間に2時間近くが過ぎ、早朝からの移動で殆ど何も食べていなかったメキシコ人の友人と僕の為に、何か食べにいこうという事になり、セントルイスのダウンタウンで夕食をとることになりました。
夕食とはいえ、いい感じに酔っぱらっていた僕らが探したのは、当然ビールも飲める場所でした。町の中をウロウロとしていると、道の反対側から僕らを呼ぶ声が聞こえ、声の主を探してみるとメキシコ人の友人ショチルでした。早速、彼女とその友人達が集まっているというアイルランド・バーに行く事が決まり、来た道を少し戻るとちょっとおしゃれな感じのレストラン・バーに着きました。
(友達が泊まっているホテルに下にあったアイルランドバー。久しぶりに会う友人達とビールで乾杯。)
そこには、前日から学会に参加していた他のアメリカ人考古学者が集まって飲んでいました。みんな僕らと同じベラクルス南部を中心に働いている人たちです。久々の再会を喜び、初めて会う人とはお互いに簡単な自己紹介をして、アメリカらしいでっかいハンバーガーをつまみにビールを飲み、あっという間にセントルイス最初の夜が更けていきました。
ちなみに、この時点で僕はまだ自分の発表用のパワーポイントの準備が終わっていませんでした...。発表は学会最終日となる日曜日の午前中。つまり、3日後...果たして間に合うのか...。
おそらく、皆さんはこのブログの事は忘れてしまっているでしょうが、およそ1年ぶりに更新しようと思います。
まずは、この1年間の出来事を大まかに大急ぎで...。
5月半ば
テオティワカンからメキシコシティに再びお引っ越し。
5月下旬から7月半ば
ユカタン半島の付け根、カンペチェ州にあるエル・パルマール遺跡の発掘調査に参加。団長は友人のT君。
7月半ば
メキシコシティで行なわれたICA(国際アメリカ学会)に参加。現在作成中の博論「オルメカの衣装」の一部を発表。
7月下旬から8月末まで
ENAH(メキシコ国立人類学歴史学校)でエル・パルマール遺跡の遺物整理。
9月から10月初旬
INAHから職員の募集があり、そこに応募するために書類集めと研究計画書の作成。
11月から12月
エル・パルマール遺跡調査の報告書作成と、今年日本で開催される展覧会の準備のお手伝い。
2010年1月1週目から3週目
テオティワカン遺跡で太陽のピラミッド発掘に参加。
1月4週目から2月3週目まで
ベラクルス州ピエドラ・ラブラーダ遺跡の発掘調査に参加。
2月4週目以降
再びメキシコシティに戻ってきたので、たまっていた原稿や学会発表の準備。まずは4月後半にアメリカ、セントルイスで開催されるアメリカ考古学会での発表を完成させないと...。まだ、殆ど手つかず...。
とりあえず、この1年くらいはこんな事をしてました。もちろん、同時進行で博論も進めてはいるのですが、なかなか思い通りには進みません...。
ブログの方もこれからは、もう少し頻繁に更新しようと反省中です...。
まずは、この1年間の出来事を大まかに大急ぎで...。
5月半ば
テオティワカンからメキシコシティに再びお引っ越し。
5月下旬から7月半ば
ユカタン半島の付け根、カンペチェ州にあるエル・パルマール遺跡の発掘調査に参加。団長は友人のT君。
7月半ば
メキシコシティで行なわれたICA(国際アメリカ学会)に参加。現在作成中の博論「オルメカの衣装」の一部を発表。
7月下旬から8月末まで
ENAH(メキシコ国立人類学歴史学校)でエル・パルマール遺跡の遺物整理。
9月から10月初旬
INAHから職員の募集があり、そこに応募するために書類集めと研究計画書の作成。
11月から12月
エル・パルマール遺跡調査の報告書作成と、今年日本で開催される展覧会の準備のお手伝い。
2010年1月1週目から3週目
テオティワカン遺跡で太陽のピラミッド発掘に参加。
1月4週目から2月3週目まで
ベラクルス州ピエドラ・ラブラーダ遺跡の発掘調査に参加。
2月4週目以降
再びメキシコシティに戻ってきたので、たまっていた原稿や学会発表の準備。まずは4月後半にアメリカ、セントルイスで開催されるアメリカ考古学会での発表を完成させないと...。まだ、殆ど手つかず...。
とりあえず、この1年くらいはこんな事をしてました。もちろん、同時進行で博論も進めてはいるのですが、なかなか思い通りには進みません...。
ブログの方もこれからは、もう少し頻繁に更新しようと反省中です...。
先週水曜日4月22日から日曜日26日までアメリカのアトランタで開かれたアメリカ考古学学会(SAA)に参加してきました。会場はアトランタの中心部にあるマリオットというホテルで、とても立派なところ。

(ホテルの写真)
この学会へは日本の大学院の博士課程に入ったばかりの頃、一度、様々な発表を聞きに行った事はあって、昨年は、他の先生方との共同発表という形で参加した事はあったのだけど、自分自身で発表したのは今回が初めての経験。
さすがに、使い慣れていない英語での発表は時間的にも準備ができなかったのですが、なんとかスペイン語で準備をして発表。内容は2006年に日本の雑誌で発表したものを少し手直ししたものだったのですが、まあまあの反応だったので良かったのかな。


(僕の発表の様子)
今回の学会参加で、アメリカで頑張っている日本の人たちと知り合う事もできたことは何よりもの収穫。たとえ地理的には離れていても頑張っている仲間がいるというのは本当に良い事です。
今回の学会では、日本の大学でお世話になった先生や先輩にもお会いする事ができました。先生からは最近出版された著書をサイン入りで頂きました。海外にいると日本の考古学の情報に疎くなってしまうので、しっかり勉強させていただこうと思います。
ところで学会と言えばどこの国でも夜は友人達と楽しい食事や呑み会、今回は久しぶりに食べたウナ重と刺身のセット。友人達はにぎり寿司やちらし寿司を食べてました。いやー、ホントに旨かった!!!
毎晩のように朝3時過ぎまで呑んで語って、本当に楽しい5日間でした。

(学会後のパーティ写真)

(レストランで食べた料理。僕が食べたうな重と刺身のセットは例によって食欲を我慢する事ができず気がついた時には食べかけに...)
来年はセント・ルイス。前回のブログにも書いたけど、こちらでの指導教官の先生のおかげで発表できる事になっているので、来週までに発表要旨を考えて送らないと!こんなに、楽しい事が待っているのなら一生懸命やらないと!!!
(ホテルの写真)
この学会へは日本の大学院の博士課程に入ったばかりの頃、一度、様々な発表を聞きに行った事はあって、昨年は、他の先生方との共同発表という形で参加した事はあったのだけど、自分自身で発表したのは今回が初めての経験。
さすがに、使い慣れていない英語での発表は時間的にも準備ができなかったのですが、なんとかスペイン語で準備をして発表。内容は2006年に日本の雑誌で発表したものを少し手直ししたものだったのですが、まあまあの反応だったので良かったのかな。
(僕の発表の様子)
今回の学会参加で、アメリカで頑張っている日本の人たちと知り合う事もできたことは何よりもの収穫。たとえ地理的には離れていても頑張っている仲間がいるというのは本当に良い事です。
今回の学会では、日本の大学でお世話になった先生や先輩にもお会いする事ができました。先生からは最近出版された著書をサイン入りで頂きました。海外にいると日本の考古学の情報に疎くなってしまうので、しっかり勉強させていただこうと思います。
ところで学会と言えばどこの国でも夜は友人達と楽しい食事や呑み会、今回は久しぶりに食べたウナ重と刺身のセット。友人達はにぎり寿司やちらし寿司を食べてました。いやー、ホントに旨かった!!!
毎晩のように朝3時過ぎまで呑んで語って、本当に楽しい5日間でした。
(学会後のパーティ写真)
(レストランで食べた料理。僕が食べたうな重と刺身のセットは例によって食欲を我慢する事ができず気がついた時には食べかけに...)
来年はセント・ルイス。前回のブログにも書いたけど、こちらでの指導教官の先生のおかげで発表できる事になっているので、来週までに発表要旨を考えて送らないと!こんなに、楽しい事が待っているのなら一生懸命やらないと!!!
カレンダー
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
フリーエリア
最新コメント
[09/09 坂井田]
[03/05 鎌塚百美]
[02/16 NONAME]
[05/05 donaji]
[04/12 All My Life]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kotito
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/05/01
趣味:
考古学
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
ブログの評価 ブログレーダー
忍者アナライズ
忍者アナライズ
